2003/11/28 (金) 20:36:49        [mirai]
やっと100階までの階段を登り切った私達。が、「カギを1階に置き忘れた!」ことに気付いた。 
100階までもう1度登るのはうんざりだ・・・とりあえず1階に着き、カギを手にした 
私が再び階段を登っていると、下半身のない老婆が両手を機用につかって 
テクテクと時速100㌔くらいで追いかけてきた。老婆は「助けてください! 
私は立教大学3年の高橋・・」などと叫んでいたが、聞こえない振りをした。 
が、「見えてるくせに・・」としつこいので念仏を唱えると、 
「そんなものは効かんわ!」と言い放たれた。どうすりゃいいんだ。 
仕方ないのでぴょんぴょんと時速105㌔くらいで階段をかけのぼった。 
100階で待っていた残りの4人は眠ってしまわないように踊り場の 
4隅に立ち、順番にとなりの隅まで歩いて起こす、というようなことをやっていた。 
ひとりはどうしても眠さをがまんできず、壁一面に「おかあさんおかあさんおかあさん」 
などとたくさん書きなぐって眠気をこらえていた。眠ると猿の電車に連れて行かれるそうだ。 
ようやく100階の扉をあけ、ぐっすりベッドで眠れると思った私達に安堵の空気が 
ながれたが、何気なくベッドの下をみた私は凍り付いた。 
ベッドの下にはカマをもった男がこっちをみていた。 
私は叫んだ。 
「斬るなら俺を斬れ!!!俺の命で済むなら・・・安い物ッ!!」