どうして自分の否定する憲法をだね、自分らを否定する憲法といふものにペコペコするんだ。 これがある限り、諸君といふものは、永久に救はれんのだぞ。 諸君は永久にだね、今の憲法は政治的謀略で、諸君が合憲のごとく裝つてゐるが、自衞隊は違憲なんだ。 自衞隊は違憲なんだ。 貴樣たちは違憲なんだ。 憲法といふものは、つひに自衞隊といふものは、憲法を守る軍隊になつたのだといふことに、どうして氣がつかないんだ。 どうして、そこのところに氣がつかんのだ。 俺は、諸君がそれを完全に斷つ日を、待ちに待つてゐたんだ。 諸君が、そのなかでもただ小さい根性ばつかりに固まつて、片足突つ込んで、本當に日本のために立ち上がる時はないんだ。 (野次「そのためにわれわれの仲間を傷つけたのは、どうした譯だ」) 抵抗したからだ。