漏れは、肌身離さず持っていたノートパソコンで中身を確認した。 フロッピーディスクには、容量を限界まで使った、長い、長いスクリプトが入って いた。あやしいわーるどは、漏れと、AGStarだけの、二人だけの花園だったのだ。 「待ってくれ!」 漏れは叫び、店を飛び出し男の肩をつかみ、引き留めた。 「…今夜、一緒に……ギッシギッシしないかい?」 男は、一瞬、戸惑いの表情を浮かべ、ゆっくりと頷いた。