2003/12/23 (火) 12:41:23 ◆ ▼ ◇ [mirai]仏閣僚、グルメぶりが明らかに
美食の国、フランスの閣僚は一体どんなものを食べているのか――こんな疑問に答え
てくれる本がこのほど出版された。
本のタイトルは、ずばり『DansLesCuisinesdesMinisteres(省庁のキッチン)』。著
者は仏文化人類学センターに勤めるアンヌ・ベガさんで、数カ月にわたって省庁内の
食生活を調査してきた。
それによると、大抵の閣僚は昼食にステーキを頼む。フランスではありきたりの総菜
だが、シェフはパリでも名の通った肉屋から高価なヒレ肉を調達することが多い。同
国の役人はもともと、鶏肉を有名産地のブレセ地方からヘリコプターで取り寄せるほ
どのグルメぶりで知られる。
ディナーともなると、大臣は毎晩、ミシュランの3つ星クラスのご馳走を振る舞われ
る。春はアスパラガスが頻繁に登場するが、食べるのは柔らかい先っぽだけ。残りは
職員の食堂に回される。
ロブスターやエビの場合は、指をけがしたり汚したりしないよう、あらかじめ殻が取
り除かれる。ローストチキンも骨を取った状態で供されるのが普通だ。もちろんワイ
ンも上等なものばかり。ある官庁の料理長はベガさんに「大臣を喜ばせるためには金
に糸目は付けません」とコメントしたという。
人間はぜいたくを続けると飽きがくるもので、中には「きょうはオムレツと水でいい
よ」と言う閣僚もいる。だが、あくまで少数派だそうだ。