2003/12/25 (木) 04:45:45        [mirai]
ひとりのフリーターの男性が手がけた商品が話題を呼んでいる。
手に付いた女性器の臭いをキレイに洗い流すというハンドソープだ。
発案したのは都内スーパーアルバイトの赤木善久さん(26歳)。
「どんなに念入りに洗っても落ちないアノ臭い、なんとかならないものか」
自身の経験から商品化を思い立ち、ネットを使ったアンケート調査を始めた。
すると結果は予想以上の反響だった。
「女性器の臭いを消す石鹸があったら買うか?」との問いに、52%の男性がYesと答えた。
「これはいける、と思いました」

赤木氏は早速、化粧品会社や製薬会社に企画を持ち込む。が、反応は芳しくなかった。
「社のイメージを損ねる」「52%の需要という数字に疑問を感じる」「ふざけてるんですか?」
門前払いは当たり前。警備員につまみ出されることもしばしばだった。
「やはり自分のようなフリーター風情の相手をしてくれる会社はないのか、と諦めました」

数ヵ月後、アルバイト先のスーパーのトイレで半ベソをかきながら必死に手を洗っている男性に出くわした。
「繁華街のスーパーですから、恐らく風俗帰りだと思います。
     あんなに絶望と哀愁を漂わせた男性は見たことがなかった。助けなきゃ、思いました。」

それから赤木氏は、大学の研究室の後輩に話を持ちかける。
ちょうどタンパク質分解酵素の研究に取り組んでいるところだった。
「こうなったら自分達だけでやってやろうと思いましたよ」
試行錯誤の連続。臭いのサンプル採取の為の費用も馬鹿にはならなかった。
寝る間も惜しんだ研究の末ついに試作品が完成する。その頃には2年半付き合った恋人も去っていた。
「完成品の出来栄えを見てもらえば、きっと彼女も分かってくれると思います」
少し遠い目をして微笑んだ。

商品化は来年、小林製薬から発売予定。
商品名、価格は未定。
開発日記を公開している赤木氏のサイトには発売前から大きな反響が寄せられている。