なんて卑猥なマンガなんでしょう。

まず見開きの扉絵……ヒロインの女の子がスプーンを口にくわえています。
いやらしい。鉄は口にふくむと微弱にしょっぱく感じるものです。男性器が
コンディションによっては陰毛の毛穴の関係で塩味を帯びることからも、
硬い金属製のスプーンを口にくわえているこの絵がフェラチオを暗示している
ことは間違いありません。その証拠に主人公がカツサンドをほおばるコマは、
修正の入ったペニスを無理矢理に口に押し入れられているようですし、女の子が
ツバを飲むコマはまるで口内射精です。

お門違いの難癖で窮地に立たされた母親は病床にふせってしまいますが、それでも
「お店を、開けなきゃ……」とうなされています。このコマなんてセリフを
「ああ、だめ……もう許して、ああん」とでも差し替えたら、夢の中で評論家に
のしかかられているのだと容易に想像できてしまいます。おぞましい。

最初は横向きで見せたオムレツをわざわざ縦にしてから割ったのも、もちろん
意図的なものでしょう。これなんて女性の局部そのものじゃないですか。ヒダ
まで再現されてます。女性器を箸でもてあそんだらトロっと愛液がしたたった
とでも言いたいんでしょうか。

最後も問題ですよ。無造作に放り投げた雑誌がゴミ箱の中で丸まるなんて、
これも作為あっての描写でしょう。ゴミ箱（穴）に丸まった雑誌（棒状）の
ものが収まっている……そう、セックスそのものです。

ああ、挙げればきりがありません。本当にもうどうしようもないくらい、
いやらしいですわ。