「っ...くううぅ...」 きつく瞼を閉じ、必死に尿意と戦う詩織。 太ももをこすりあわせて、気を紛らわせる。 それでも足りずにつま先立ちになって、下腹部に力をこめる。 つま先で立つ脚が、カタカタと震えはじめる。 「うううううう...」 苦しそうにうめく詩織。 額にはどっと脂汗がわき、両手を胸のあたりで組むようにしてきゅっと自分を抱きしめる。 昨日の夜とは比較にならないほどの強烈な尿意が、突き上げるように詩織を責めたてる。 それは、ほんの少しでも気を抜いたら漏れ出しそうなほどであった。