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> ２０３ｘ年、世界はもうひとつの世界を手に入れていた。
> インターネットを超えるIT通信網、ハイパーネットである。
> ハイパーネットは、国家や企業の枠を越え、家庭や個人の
> 生活の隅々にまで入り込んでいた。
> 国民は生まれるとすぐに左耳の後ろにLSIチップを埋め込まれる。
> これはIPV6を持っており、すなわち国民すべてがハイパーネットの
> 端末になったのだ。どこに居てもすぐに場所がわかり、とても
> 便利な反面、プライバシーの保護も重要だった。
> ハイパーネットを利用するのはとても簡単だ。静かに座禅を組み
> 瞑想すると、頭の中に画面が浮かんでくる。その画面をクリック
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> （これも考えるだけで動くのだ！）すると、ハイパーネットの
> ブラウザーが出る。情報掲示板、株式情報、ニュースや天気予報
> くらいはあたりまえ、自宅の家電のスイッチのONOFFや道路渋滞
> ランチのメニューだってすぐに取り出せる。最近では男女の出合い
> もハイパーネットで、というのも珍しくなくなった。
> しかし、ハイパーネットをこころよく思わない人々も居た。
> ハイパーネットを支配と受け取る人々だ。彼らは違法な手術で
> チップを取り出し、反抗集団を組織した。ハイパーネットには
> ハッキングで侵入した。
>                       つづく

頭の中でも不虞な情報伝達しか出来ないのが哀れ

参考：2001/04/25(水)00時23分10秒