(1) マクロ政策 マクロ政策としては、「貨幣量の調節」を、金融市場を通じた「投資増加」 によってなすかわりに、家計の所得を通じた「消費増加」によってなす。これ によって、金融市場における「貨幣の滞留」すなわち「流動性の罠」の問題を 回避できる。 換言すれば、タンク法が有効なのは、金融市場が無効になったとき、つまり、 ゼロ金利になって「流動性の罠」に嵌まったときである。(この状態では、伝統 的な金融政策は無効であるから。この点に対する解釈が、マネタリズムとは異なる。)