女子割礼/女子性器切除という風習がある。 成人に達したあかしとして女性外性器の一部またはほとんどを切除したり縫合するものだ。 この風習が根づいている国々ではじつに90%以上の女性が割礼を受けている。 割礼の際の激しい苦痛はもちろん、感染症、切除後の癒着などによる多くの障害の発生、 結婚や出産時のさらなる苦痛と危険など、女性の一生に暗い影をおとし国際的にも批判の多いこの風習だが、なぜ今も残っているのだろうか。 割礼を受けた人たち、廃絶運動に携わる人、また推進派などにインタビューを重ね、 その実態を探ってきた。これはその貴重な記録である。