9月の末くらいだろうか。どういう経緯で着たかは定かではないけど、そこに俺は常駐す るようになった。次々と現れる空白の書き込み、ここでは自分も空白となり空白という 存在に同化できる。それは例え古参であろうと自分のような新参であろうと全ては空白 であり何の意味も持たない。まるで人類が補完された姿のような錯覚を俺は何度も受けた。 ここに居ればいい。そう思う18歳引き篭もりの秋の日の事だった。