2004/01/12 (月) 20:38:00        [mirai]
服を剥かれた少年は、白い、たおやかな裸体を露わにする。
まるで、皮を剥いたアーモンドのよう、と杏子は思った。
いつまでも消え去ることのない羞らいは、本来は彼女が持つべき後ろめたさのせいなのだろう。
それは彼女が優しく愛撫してやるほどに膨れあがっていく。
怺えようとして思わず洩らしてしまう微かな声。
しゃにむにしがみついてくる感触。
杏子はそのひとつひとつが、面白くてたまらないのだ。
 羞しがらせること。
 杏子は自らの悦びよりも、むしろそれだけに熱中していた。
そのためにこの少年には、根戸の時などよりも一層、思いきり猥雑なことに浸れるのだ。
 その後に、ぐったりと背中を見せる少年を眺めることで、その儀式は終わりを告げる。
そして昨日もその筈だった。