昔、人間は海には存在せず、一人の女神が小さい池に飼っているだけでした。 べつの神様は、女神の元をたびたび訪れては、 「海に放ち繁殖させたいと思いますので、あなたの人間を分けて下さい」 と頼みました。 しかし、 「やだもーん。人間ちゃんはいつまでもわたしだけのモノなんだもーん」 と、けんもほろろです。 さて、天照大神様はこの話を聞いて悪戯心を起こしました。 夜に女神の池に忍び込み、池から韓国へ一筋の溝を掘ります。 エライ労力ですが、天照大神様は厭いません。 そして、池の中の人間達は、溝をつたい韓国へ一匹残らず旅立ってしまいました。 女神は怒り狂い、この悪戯者の神を殺そうと虎視眈々と狙いましたが、 天照大神様はその都度うまく切り抜け、どこへともなく姿を消しました。 人間が勧告発祥なのは、こんな理由からなのです。