2004/01/18 (日) 11:07:16 ◆ ▼ ◇ [mirai]キャラ紹介などでミルフィーユは優しいという先入観を植え付けられている
が、僕はそれに首を傾げてしまう。
たしかにミルフィーユは他人のために行動をとり、気をつかう。たがそれはふ
とした拍子に人を傷つける危険なシロモノでもある。
例をとってみよう。第三期の三十五話と三十六話の間にあった大喜利でレイン
コートをかけられた信号機に「これじゃ何色かわからないじゃない」と蘭花の
常識的な一言。それに対しミルフィーユは「そんな任務のために雨ざらしでい
ろって言うんですか?」と怒りの反論。これで優しいミルフィーユの出来上が
り。
でもちょっと待て。色を見せるのが信号たる所以だろう。「そんな任務」と言
い切ってしまえば、信号の存在意義を否定していることになる。
信号機も自分の人生を割り切っているかもしれない。人間を支配する優越感に
浸っているかもしれない。夜の闇を照らす赤いランプに生きがいを感じている
かもしれない。
全身をビニールで覆い、唯一のアイデンティティーを抹消し、そんな任務と罵
り、おためごかしな同情をされるほうがよっぽど信号機は辛いと思う。
何も言わないヴァニラに座布団をあげたノーマッドは、エコ贔屓ではなく正論
だ。