2004/01/18 (日) 19:17:27 ◆ ▼ ◇ [mirai] 再びアフリカの主な産業の拠点に白人の影が見えるようになった。アフリカ
大陸を飛ぶ、その国の名前のついた航空会社も、実際に飛行機を飛ばしている
パイロットたちのほとんどは白人である。「乗務員を全員ブラックにすると、
誰よりブラックの客が乗らないんです」という痛烈な言葉が今でも忘れられない。
せっかく独立したのだから、白人を追い払って、自分たちだけの産業を育成
したら、と私でも言いたい。しかし差し当たり今日、そんなことを言っていた
ら働く場所はまったくないのだ。菊の温室、ワニの養殖場、製材所では、その
土地の人々がたくさん働いて、その恩恵を受けている。シスターたちでさえ、
もし木材会社が引き揚げ、道が荒れ放題になったら、事実上、活動は不可能に
なるでしょう、と言っている。
かつてチリのアジェンデ社会主義政権は特産の銅の企業から白人の技術者を
閉め出し産業そのものを疲弊させた。
再び搾取の気配が現実に見えている。それを防げと警告を発することもたや
すい。しかし、どうしたら今日を生きられるかという配慮がなければ、そうし
た論拠も、おきれい事に終わることを忘れてはならない。