瓶詰妖精の観察日記 「瓶の口にコルク栓をして1時間がたった。いよいよ中の酸素が少なくなって きたのか顔面を紅潮させガラス瓶の壁を両手で必死にバンバン叩いて何かを 言っているが厚いガラスに遮られて聞こえない。 そのうち暴れたため本格的に酸欠になったのかチアノーゼ症状を起こしている。 両手両足はひきつってうまく身体を動かせないようだ。不規則に痙攣を繰り返し て尿が瓶底に溜まり始めた。 放置して3日目、瓶の中は曇ってよく見えない。 瓶を傾けると尿でびしょびしょになった頭髪がかすかに表面に触れて見えるだけだ。 」