>evaluly 2004/02/06 (金) 02:05:44 ◆ ▼ ◇ [mirai]> > 最後まで読んだ瞬間に特製カルピス噴いた(;´Д`)コマル
> お前らはフイタが過ぎる(´ー`)たまには漏らせよな
お姉さまがただ憧れの上級生だった頃に比べて、祐巳の「祥子さま病」は
完全に、そして確実に進行している。
『決していい状態ではありませんね。お薬を出しておきますから、毎食後
必ず服用してください』
白薔薇さまの顔をしたお医者さまの幻覚が現れて、意地悪くニヤリと笑った。
ハッとして顔を上げると、すでに三年生の入場も始まっている。
「祐巳さん、じき始まるからそろそろ起きた方がいいわよ」
隣の椅子に座っていた桂さんが、小声で注意してくれた。――どうやら、
五分かそこら居眠りしていたらしい。
祐巳は欠伸をかみ殺した。ちょっと寝不足気味だった。理由は、言わずと知れた
お姉さま。何日かぶりにお姉さまに会えるかと思うと、昨夜は興奮してあまり眠れ
なかったのだ。そして、ちゃんと朝食の前にヒゲを剃ったはずなのに、もう三つ編み
が出来るぐらいの長さになっている。やっぱり、かなり重度の「祥子さま病」だ。
参考:2004/02/06(金)02時04分52秒