2004/02/14 (土) 00:46:38        [mirai]
「危ない!」と女の子が叫んだ瞬間、
何者かのフライング回転ラリアットにより、
俺は道路の脇に引っ張られ、命を救われたのだ。
俺を救った男は、右肩と右肘を
しきりに気にしながら、無言で去って行った。
ラリアットは、左腕で放っていたにも関わらず、だ。

彼は一体何者だったのか。

微かに記憶しているのは、
彼が「Mr.Triple Crown」と刺繍された
シルク地でエメラルドグリーン色の
ジャンパーを着ていたことだけである。