伝説は、こうはじまる。 すべての起こりは「石」だったのだ、と。 遠い遠いむかし、おおきな美しき生ける石は 七色の輝きにて闇を追いはらい、 世界を生命でみたし、 偉大なる神々を生んだ。 光に包まれた幸福な時代がつづき、 やがて神々は眠りについた。 世界の名は、ヴァナ・ディール… そしていつか、祝福されしヴァナ・ディールの地に おおいなる災いが満ちようとしていた。 何万年の長きにわたり暗黒を退けていた 古の封印がやぶれ、終わりなき悪夢が目覚める。 罪なきものの血が大地を流れ、 世界は恐怖と哀しみ、 絶望におおわれるだろう。 だが、希望がないわけではない……。 どんな嵐の夜をもつらぬき、輝くひとつの星がある。 どんな獣の叫びにも消されず、 流れるひとつの唄がある。 そうだ。 知恵と勇気と信念をたずさえた、 誇りたかき者たち…… さあ、深き眠りよりさめ、 いまこそ立て、伝説の勇者たち、 クリスタルの戦士よ!