狭い鉄の部屋に閉じ込める。 身体に合わせた特殊な椅子に座らせ、拘束。 黒光りするモノを、両手でしっかりと握らせる。 恐怖と戸惑いに支配された彼女に、冷たく命じる。 動け。 彼女はぎこちなくその手を動かし始める。 その拙い動作に、我輩の鼓動は早くなる。 偽りの優しい台詞で誘い―― 「怖くない。君の周りの皆もやっていることだ」 蹴立てるように責める。 「鏡を見るんだ、視線を逸らすな!」 夜は長い。調教はまだ始まったばかり。 吐き気を振り払い、我輩は言葉の鞭を振るい続けた。