> 2004/03/21 (日) 13:58:18 ◆ ▼ ◇ [mirai]> 「今後、私は祐巳に『祥子さま』と呼ばれても、返事をしないことにしましたから」
> 「えっ」
> 「だって。いつまで待っても、あなた呼び方変えようとしないんだもの」
> 言いたいことは言ったという風に、祥子さまは祐巳に背中を向けて
> どんどん歩いていってしまった。
> 「祥子さまぁ」
> 追いかけても、宣言通り振り返りはしない。
> 「無視されたくなかったら、ちゃんとお呼びなさい」
> わかっているでしょ、って目を見ないですまして歩いていく。祐巳は、
> ぽりぽりとこめかみをかいた。何だか、無性に照れくさい。
> 「……えさま」
> 「聞こえなーい」
> こうなったら、絶対言わせるつもりらしい。
> 祐巳は、観念して辺りを見回した。幸い、マリア様しか見ていなかった。
> 「お姉さま!」
> 銀杏並木の中で、祐巳の声は妙にはっきり通った。するとマリア様のように
> きれいな毛並みのお姉さまは、よく響く声で「はい」と振り返って、満足げに
> 自慢の胸毛をなびかせたのだった。
胸毛か(;´Д`)
参考:2004/03/21(日)13時57分11秒