諜報員の手によって東独の研究所から持ち出された新型ウィルスMM-88は、 インフルエンザやポリオに取り付いて、それらの毒性と効力を高める代物。 それがアルプス山中での飛行機事故とともに不明になり、アルプスの雪融けと ともにウィルスが低温の眠りから覚醒し、活動を開始し始める。 その春から夏までの間に新型悪性インフルエンザ「イタリア風邪」は世界中に 蔓延し、南極基地に863人の人間を残して人類は滅亡した。 その一年後、南極基地で地震予知の研究を続けていた吉住が死滅したアメリカ 本土での大地震を予測、その影響でアメリカの核ミサイル自動報復システムが 誤作動してしまう可能性があることが判明した。核ミサイルのシステム遮断の ためにホワイトハウスへ向かうカーター少佐に同行する吉住。 しかし、彼らの必死の工作も空しく、世界は二度死ぬことになった……。