東京は新副都心・・・中央線を乗り継ぎ我々はここ新宿駅へと辿り着いた。 駅前でしばしの休息を取っていると・・・眼前からやってくる初老の男が一人 「よう!空白たちじゃねけか」 「え」を「け」に変える独特のぁゃしぃ訛り、今ではあまり聞くことは無い 「妖精おじさん、お元気そうですね」 「そんなことねけよ、半年くらい前に肝臓やられてね」 彼の病も心配だったが今はそれどころでは無かったので早速彼の城へと向かった 「そうか・・・Windmareも死んだのか・・・」 妖精おじさんはそれをあっさりと聞き入れていた。 「我々も最善を尽くしたんです。しかし彼は死を選んだ。」 「という事は、生き残っているのはわしと・・・あと」 そう言いかけた瞬間、彼はハッとした顔でやめた それを遮る様に我々が言う。「そう、あなたと"マロニー"だけです・・・。」 "マロニー"・・・この言葉にはあのみらい崩壊のX-DAYから数十年経とうとも拭い切れない恐怖感がある。 「実は」 そう言いかけた瞬間だった