2004/04/21 (水) 15:42:04        [mirai]
漏れは一人っ子だった。「一人で生きてきた」などと厚かましいことはいわないけど、
比較的、一人で過ごすことが多かったように思う。自分の中で閉塞された世界で何時間も
過ごすことができるのだ。それが当たり前だった漏れからすれば、一人で過ごすことを
「寂しい」と思うことはなく、それが当たり前…いや、その方が返っていいとさえ思う。

他人と過ごすことは嫌いではない。人といると、一人の時には経験できない楽しさがある。
けれど、多くの人といて、その場が盛り上がれば盛り上がるほど、違和感を感じてしまう。
みんなどんどん先に進んでしまって、漏れは一人置いてけぼり。必死になって、みんなに
追いつこうと走るけど、距離は一向に縮まらず、息はきれるばかり。そのうち、疲れてし
まって、みんなの後ろ姿を眺めるだけになる。

それは、歳を重ねるごとに顕著になっていった。最近では、追いかけようとさえしなくな
ってしまっている。そうなる前に、自分からその場を離れようとする自分に気がつく。
でも、それで寂しいということはない。一人は自分にとって居心地がいいからだ。