>  2004/04/29 (木) 21:10:35        [mirai]
> > 聖「あの女は魔性の女…
> >   志摩子をまどわす夢食い妖婦バンプ
> >   少女の仮面のその下は獣盛りの東洋毒婦
> 祥子:こんな虚飾の学園二人でひっかき回して逃げてしまいましょう?
>       「ごきげんよう」って!?

「私の妹になってくださるかしら?」
突然の申し出に祐巳は戸惑った。ひょっとしてからかわれてるのかしら。
「え?あの、妹にって・・・いきなりそんなことは・・・」
「私のことお嫌い?」
祥子さまの左まぶたがヒクヒクと痙攣を始めた。
「えっ!ちょっと待ってください。・・・そうじゃなくて、まだ、その、
 なんていうか、好きとか嫌いとか・・・は」
「やっぱり嫌いなのかしら」
祥子さまの左目の眼輪筋がピグピグと動いている。
「え?違いますよよ。だから、いきなりそんなこと聞かれても」
祐巳が答えに迷っていると、祥子さまは突然立ち上がって叫んだ。
「どっちなの!?わたくしのこと!愛しているの?!愛していないの?!
 さっさと答えなさいよ!こんなに言っているのに!!」
祐巳はビックリして志摩子さんの入れてくれた紅茶をこぼしてしまった。
真っ白なテーブルクロスが緋色に染まっていく。
「あーっ!紅茶こぼしたわ!あんたのせいだからね!」
祥子さまは全身の毛を逆立たせて怒りをあらわにした。祐巳はあっけにとられて、そ
んな祥子さまを見上げるしかなかった。

参考:2004/04/29(木)21時07分32秒