そして、僕らは… ここで力つきた。 彼女は、もう一歩も動けなかった。 彼女の体を支えてきた僕の体も、もうボロボロだった。 体の半分を雪に埋めていた。 僕の小さな体では、彼女を担ぐこともできなかった。 彼女の頬に手を当てる。 温かいと思えたのは、そう記憶しているからなのか。 僕の手と同じ…冷えきっているはずだった。 こんなことになるなら、連れてこなければよかった…。 僕はただ、彼女を苦しめただけだ…。 もう、どこにも行けないのだろうか、僕らは…。 ここで、ずっと眠り続けるのだろうか、僕らは。 終わり続ける世界で。