2004/05/03 (月) 19:41:02        [mirai]
そして、僕らは…
ここで力つきた。
彼女は、もう一歩も動けなかった。
彼女の体を支えてきた僕の体も、もうボロボロだった。
体の半分を雪に埋めていた。
僕の小さな体では、彼女を担ぐこともできなかった。
彼女の頬に手を当てる。
温かいと思えたのは、そう記憶しているからなのか。
僕の手と同じ…冷えきっているはずだった。
こんなことになるなら、連れてこなければよかった…。
僕はただ、彼女を苦しめただけだ…。
もう、どこにも行けないのだろうか、僕らは…。
ここで、ずっと眠り続けるのだろうか、僕らは。
終わり続ける世界で。