地方ぐるみで日本製偽物=蛍光灯で松下などに被害-中国 中国浙江省中南部の県で、松下電器産業や日立製作所など日本の大手電機メーカー4社以上が、 丸型蛍光灯のコピー製品を大量に製造される被害に遭っていることが分かり、日本貿易振興会 (ジェトロ)北京センターと4社が約1年間にわたる異例の共同調査を秘密裏に進めていた ことが27日分かった。県内の複数の蛍光灯業者は調査に対し、「昨年まで松下などの偽物を 製造していた」と証言した。 この県(人口44万人)には39社に上る蛍光灯メーカーが集結。蛍光灯業界組合のトップに 副県長が就くなど偽物製造が県ぐるみで行われた疑いが濃厚だ。中国の地方末端で、政府当局と 業者が癒着し、中央政府の意向に反して自らの権益を守る「地方保護主義」がはびこる実態が 浮かび上がった。