> 2004/05/21 (金) 18:58:06 ◆ ▼ ◇ [mirai]> > > いとこが死んだ。男。26歳。心筋梗塞らしい。
> > > 電話が入って知らされた。知らされた時は既に葬式も終わっていて、とっくに焼か
> > > れていた。いろいろな事情があってそういうことになったのだが。
> > > 彼は幼い時から病弱だった。肥満児でアレルギー、アトピー、喘息、便秘と何かと
> > > 苦しそうだった。でも口が達者で、生意気。しかし優しいところもあった。吉本ばななの「つぐみ」にちょっと似ている。
> > > 親にいつも怒られていて、兄貴達にも何かといじめられていたような気がする。な
> > > んか貧乏くじをひいた感じだった。
> > > そう、彼についてはいくつか白状することがある。もう死んだからいいよな。
> > > 昔、ブルース・リーやジャッキーチェンが流行してた時、私は「鎌ヌンチャク」と
> > > 言って農業用の鎌を振り回してたら、それがスッポ抜けて、彼の首に刺さったこと
> > > がある。首から血が吹いて「殺しちゃった!」と私は凄く焦った。でも血は止まっ
> > > て彼は親達に何も言わずにいてくれたけど。幼くして殺人犯になるところだった。
> > > すまんかった。
> > > また、ザリガニ捕りにいった時、ちょっと危ない穴場を教えていたら、彼は足を滑
> > > らせて池に落ちた。彼の兄貴はおぼれる彼を見てなぜか笑っていたが、私は必死に
> > > なって助けた。既に100kgを超えていた彼は非常に重かったが、この時もズブ濡れの
> > > 彼は黙っていてくれた。
> > > そして後年、中学生の時だったか。彼がいつものように寝込んでいたので見舞いに
> > > 行った。私はこれまでの借りを返そうと、お土産を用意した。
> > > それは当時、幻の超絶裏本だった「金閣寺」。完全にモロな画像が芸術的におさめ
> > > られたそれを私は友人から借り受け、彼に見せてやった。彼は目を血走らせて、も
> > > の凄く喜んでいた。デブで病気がちで、もてなかった彼。多分、素人童貞で死んだ
> > > のではなかろうかと思うけど、いいことはあったのだろうか。
> > > でも金閣寺はあの当時、なかなか手に入らなかったんだから、ちょっと良かったよ
> > > な。
> > > あれからずいぶんとたつ。いつも病気で苦しんでいた彼だが、最後は自宅で眠った
> > > まま、次の日起きてこなかったという。苦しまずに逝けたのだろうか。
> > > 彼の生はなんだったんだろう。彼的にはいいこといっぱいあったんだろうか?
> > > なんか「もう終わりなの?」って感じの死だった。もしかしたらそうやって死んで
> > > いく人はわりと多いのかもしれない。
> > ええ話や(ρ_;)
> 全
> 文
> 引
> 用
> U
> Z
> E
> E
全引ZE
参考:2004/05/21(金)18時46分50秒