2004/05/22 (土) 23:18:56        [mirai]
下の続きです2   投稿者:スレッド   投稿日:2003/09/24(水)00時26分10秒   ■   ★   蓮池透ファン 
●蓮池兄と日本のプルトニウム保有
 だが、本誌が今回、蓮池の職業に注目したのは、単純に危険なプロジェク
トの旗振り役を平気で務めるそのメンタリティを指弾したかったからではな
い。実をいうと、この蓮池兄が関わっている「核廃棄物再処理」「プルサー
マル計画」という事業そのものが、まさにその国家主義的思想にもとづいて
る部分であるからだ。先の評論家が語る。「実は今、日本政府や電力会社が
強引に進め、蓮池さんが旗振り役を務める核廃棄物再処理やプルサーマル計
画というのは安全性だけでなく、コスト的にもまったくメリットがないんで
す。だからこそ、他国は次々と撤退し始めているわけですが……。ところが
、日本だけはかくも無謀や計画に今も突き進もうとしている。そしてその背
景には、日本政府の『まずプルトニウム保有ありき』という方針があるんで
す。敗戦国の日本はIAEA(国際原子力機関)から民生目的以外のプルト
ニウム保有を禁じられていますから、その保有のための大義名分をたてる必
要がある。それで無理やりなんのメリットもない、プルトニウムを使った発
電に固執し続けてきたというわけです。では、なぜ日本政府がそこまでプル
トニウム保有にこだわるのか。答えはひとつ。プルトニウムが核兵器製造に
不可欠な原料だからでしょう。日本政府は将来の核武装に備えて、どうして
もプルトニウムを保有しておきたいんですよ」
 核武装のためのプルトニウム保有? にわかには信じ固い話だが、しかし
、これは妄想でも陰謀史観でもない。 あるベテラン政治評論家も、日本の
プルトニウムによる発電計画が核武装の意思と密接な関係にあることをこう
指摘する。「日本ではじめてプルトニウムを使った原発(高速増力炉)の計
画が立ち上げられたのは、岸信介が首相だった58年。直前に、岸は国会で『
日本は核武装を保有できる』と発言して物議をかもしているが、この計画は
、明らかに将来の核武装を見越してのものだった。冷静かで自主独立を勝ち
取るために、核武装は不可欠と考える岸に、戦前の国策会社的体質をひきず
る電力会社が全面協力していったという図式だよ。しかも、その後佐藤栄作
、中曽根康弘という『核武装論者』によってより推進・強化されていったと
いう経歴がある。当然、今も、自民党や経済産業省の官僚もむそして電力会
社の幹部にこうした最初の動機は受け継がれているはずだ」
 ようするに、日本も核開発が指摘される北朝鮮を攻められない状況下にあ
るというわけだが、問題は、蓮池兄がその「核武装」という国家主義的動機
に裏打ちされた計画のど真ん中で仕事してきたという事実だろう。原子力産
業の関係者もこう語る。「実際、原発や核は行き物再処理に関わっているキ
ャリアや技術者には、国家主義的な考え方をする人間が多い.中には実際に
『核武装』を口にする人間もいますしね。また一方ではね反対運動の矢面に
立たされてきたために、左翼に対する憎悪が激しいのも特徴です(笑)蓮池
さんもこういう連中の仲にいたわけですから、そういうものの考え方に感化
されていても不思議はありません」
 しかも、蓮池兄にはもうひとつ、勤務先の東京電力という問題もある。
たとえば、蓮池兄が東京電力の一社員でありながら、ここまで拉致問題に千
年していることに対して「仕事のほうは大丈夫なのか」という心配の声もよ
く聞くが、どうもこの「家族会」事務局長の活動の背景には、「会社のお墨
付き」があるようなのだ。当の東電社員がこう語る。
「そう聞いてます。それもウチの社長が蓮池さんを直接、社長室に呼び、む
自ら『仕事のことは気にしないでいいから、思いっきりやってくれ』といっ
た、と」
 これだけ聞くと心温まるエピソードだが、この「お墨付き」がほんとうに
人道的な理由によるものなのかどうかきわめて疑わしい。というのも東電は
数ある電力会社の中でも、その凄まじい情報操作や謀略体質でつとに知られ
ている企業だからである。実際、東電の内情に詳しい経済史編集部はこう語
る。
「たしかに、東電の幹部連中は蓮池さんの過激な政治的は言に眉をひそめる
どころか、むしろ大喜びしているからね。本人の意思とは関係なく、蓮池さ
んを政治的に利用しようとしている可能性は考えられる。たとえば、蓮池さ
んの担当している『プルサーマル計画』は現在、導入が予定されている高浜
、福島、柏崎刈羽などの各原発の地元で、市民団体の猛烈な反対が起こり、
頓挫状態だが、蓮池さんを使えば地元の柏崎刈羽を突破口にするという作戦
もありえるし、将来的には、彼を正解に送り込んで、電力業界と核保有勢力
の代弁者にすることも考えられる。