「責任取って足洗うよ」 「外注さんもそこまで求めてはいないと言ってくれているのだから、 何も一人で責任感じる事ないのに」 木沢が言う。 ガスタンクを右に見て谷原を右折、車はオリンピック通りへと入る。 「自分に正直になりたいから」 木沢に言ってから自分に嘘を付いていることに気づいた。 「少しカッコ付けすぎ、何より漫画映画作りが好きなくせに、 何が自分に正直にだ!この嘘付きめ」 心の底でつぶやいた。