2004/06/06 (日) 10:15:58        [mirai]
東京でやった面談会。
社員二人、学生三人でテーブル囲んで話すはずが、学生が一人現れない。
仕方なく話を始めて30分後にその学生が遅刻して現れる。見るからに都会の遊び人タイプ。
ラウンドカラーのシャツを着て就職活動するのはどうかと思ったが。
企業研究をしていないのか「九州については出身地と有名な観光地以外はよく知らないのですが」
などと言っていたが、話もすらすらとそつがない。KBCの将来予測で社員を論破したのには
目を見張った。
休憩室で彼に話しかけた。「第一志望は外銀、広告代理店とキー局なんだけど、滑り止めでここや都銀を回っ
てるんだよ」と言っていた。同じ県出身の慶応生だった。Uターンしないのか、と聞いたら「仕事して面白
いのはやはり大都市だろうし、どの高校出たかなんてくだらないことで人間関係を規定されるのは嫌だ」
と答えた。全く言葉に詰まらず久米宏のように小気味良い表現がぽんぽん出てくる彼の口調が印象に残
った。「ノルウェイの森」の永沢に会った気分だった。
休憩が終わり、後半の個人面談の呼び出しが行われる。遅刻してきたにもかかわらず、彼が一番最初
に名前を呼ばれた。立ち上がった彼は私を見下ろして「それじゃお先に」と言って休憩室を見回すと、リク
ルーターに会釈して別室に消えた。
一浪して法政に入り、未だにイントネーションでからかわれる私には、同じ九州で生まれ育ったのに
、と彼がとても眩しく思えた。