2004/06/10 (木) 01:30:10        [mirai]
その後、アンデットによっておもいきりボードは壊滅させられていた。 
橘が裏切ったと聞き動揺する剣崎。 
何もせず見つめる橘の視線のなかで、剣崎は大声でひとこと、「ダディャーナザァーン!! 」と叫んだ。 

一拍おいて、テレビの前はどっと爆笑の渦につつまれた。 

「キャハハハハハハ!やだ剣崎君、それ、すっごいおもしろいよー!」 
「ワハハハハハ、なんだよ、今度のやつ!演技指導受けてねーんじゃねーの?」 
本人が必死に演じてるのも意に介さず、視聴者の弾けるような笑い声が町中を突き抜けて響きわたった。 

「オンドドゥルルラギッタンテディスカー! 
 アンタトオレハ、ナカマジャナカッタンドゥエ!! 
 ウウェ…ウゥウェェ…ゾンナ…ゾンナ… 
 ヴァイ!ヴァイ!」 
視聴者の笑い声が、徐々にたち消えていく。 
剣崎は、まるで壊れたスピーカーのように「ナジェダ!」という単語を連発し続けていた。 
笑っている視聴者は、もう一人もいなかった。 
今や誰の目にも、「仮面ライダー剣」がヤバそうなのは明らかだった。