世論調査組織ボーターズ・ニューズ・サービス（ＶＮＳ）が調べた投票傾向を見ると、ブッシュ氏は
男性、白人、地方、中高所得、家族持ち、保守、銃保持、中年、毎週教会に通う人々の過半数を獲得。
ゴア氏は対極的に女性、非白人、都会、中低所得、独身、進歩派、若者と老人、教会に通わない層で
過半数を得た。

今回の選挙でくっきりと浮かび上がったのは、米社会を真ん中で分ける太い線だ。

特に黒人の九〇パーセント、ヒスパニックの六二パーセント、アジア系の五五パーセントがゴア氏に
票を投じたのに対し、白人の五四パーセントがブッシュ氏に投票。六〇年代の公民権運動から四十年
近くが経過しながら、解消しない人種間の深い溝も印象づけた。
　
ワシントン・ポストの政治記者ブローダー氏は「二つの違う国民が投票に行ったようだ」と指摘。ゴア
ブッシュ両氏のどちらが大統領となっても「国民の半数が歓喜し、半数が恐怖におののく」と「分断国家」
の苦悩を予告した。　

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ゴア ＝ 差別される側の論理
ブッシュ ＝ 差別する側の論理

ブッシュはわれわれ引き篭もりの敵だ！