> > 仕方ないので野菜室のきゅうりを1本抜き取り、味噌につっこんでかじった。 > > 背後からぱたぱたと足音がする。妹が嗚咽を漏らしながら、二階から降りてきたようだ。 > > おおかた彼氏にでも振られたのだろうか。万年彼女無しの俺には解らない感覚が、年頃の > > オンナノコノカンカクを掻き乱しているのだろう。ぱきりときゅうりが音をたてた。 > > 真っ青な顔を涙と鼻水でぐじゃぐじゃにした妹と、目があった。瞬間、ひっ!とも > > いえない水道管を空気が通るような音が聞こえ、へたりと妹が座り込む。 > > どうしたんだ?と声を駆けて手を差し出すが、応じずに妹は肩をふるわせて、引きつった顔を居間に向けた。 > > 居間には、よく見た顔写真が、白黒で菊の花に飾られていた。 > > 泣き伏せる母親と、無言の父親。 > > 台所には、なにかにかじられたようなきゅうりのかけらが、点々と転がっていた。 > 理解不能(;´Д`) おばあちゃんが死んだんだよ(´ー`) 参考:2004/06/12(土)00時59分23秒