朝から家を飛び出して、ざっくりとメンテ。 
　先日友人の家のネットワークを組んだのだけれども、そのシステムにウイルスが入ったというのだ。 
　くそ、まさかまさかの事が先週起きたのだ。 

　くやしさのあまり、本日メンテに行ったのだが・・・。 
「あのー、私の気のせいじゃなければ、設定変ってません？」 
「うん、この前変えた。」 
　何でも、彼の弟がやってきて、ネットワークの高速化と称してあらゆるファイヤーウォルをはずしたとのこと。 
　更に、ウイルスに強いメーラーを推奨していたのに、彼の弟が勝手にアウトルックにしたとか。 
「あー、まったく俺の責任じゃありませんね、ええ、だって、やってはいけないこと箇条書きに全て反してるし。」 
　と、私は以前書き渡したメモを見せて言いました。 
　速度と利便性をある程度無視して最強セキュリティー環境を整備したのに、全てはずしてくれるとは･･･ 
　ちょこっと内容を見て、気づきました。 
　その弟が、ネットをちょっと借りたいといって持って来た静穏ＰＣの画面を見て。 
「おめーサンの弟は、自分がファイル交換ソフトを兄貴の環境で使いたいから、セキュリティーが邪魔だったんだよ。」 
　思わず眉を寄せて更に調べれば、感染源はその静穏ＰＣ。 
　最悪の事態に嘔吐感を覚えつつ、交換しているファイルを調べてみれば、ＭＰ３だの動画ファイルだのという極めて違法性の臭いのするものばかり。 
　半ば切れた私はその弟を呼び出して、強面な説明と強制的な理解をしてもらい、セキュリティーの復旧と静穏ＰＣの撤去を容認させたのでした。 

　子ズルイ餓鬼だとおもって腹を立てていると、どうも大学の先輩から教わった手法であることが判明。 
　本人自体、まったく違法性に感知しておらず、便利な話だ程度に思っていたらしい。 
　世の中には性質の悪いやつは多いが、犯罪性を意識していない人間ほど悪いことをするものだという実例だったと思う。 

　　ああ、せっかくの休みに何をやっているのやら。