2004/06/18 (金) 11:02:02        [mirai]
今年3月、少年(18)はインターネットの掲示板にこう書き込んだ。 
「暇だから登校中の小学生でも襲ってくるか。包丁でメッタ刺しにしてくるね」 

翌日、警察に歩道され家裁から鑑別所に送られた。 
4週間後、家裁決定は試験観察。処分を受けたのは2回目だった。 
いま、民間団体が運営する北日本の施設で暮らす。 

「小学生を殺す」少年がそう初めて書きこんだのは03年春。 
冗談だと分かるように「ネタだけどな」と記した。反響があり、さらに書き込んだ。 
「かもめ第3小学校を襲う」テレビアニメのサザエさんに登場する学校だ。 
しかし、2ヵ月後、小学校数校の実名を挙げ、「決行は明日」と書き込んだ。 
名指しされた小学校は集団下校させ、クラブ活動を中止した。脅迫容疑で逮捕された。 

小学校のころ、いじめを受けた。「おまえあっちいけよ」と仲間に入れてくれない。 
フォークダンスで女児はだれも手をつながない。 
<<がーっと騒いで違う人間になろう>> 
目立つこと、笑わせること。いじめへの自衛策だった。 

中学校で友人とお笑いコンビを作り、芸能プロダクションのオーディションに受かった。 
しかし、相方は高校受験で離れた。ネタが書けない。絶望感みたいなもので打ちひしがれた。 
高校1年の7月に退学し、自宅から一歩もでない生活を始めた。そのとき、掲示板に出会った。 

ネット上で会話をする掲示板ではだれでも参加できる。目立つ書き込みをすると、反響がある。 
<<拍手みたいだ>> その多さに酔った。