> > 俺が知らないと思って嘘書いている奴が絶対いるが > > 悲しい事に見破れない(;´Д`) > ここでとっておきの微妙なウソっぽい本当を! 「バレンタインデー?」 多大な期待はしていなかったけれど、志摩子さんは「何のこと?」って感じに 首を小さく傾げて微笑んだ。 「……えっとね」 痒くもない頭をぽりぽりとかいて、祐巳は言葉を詰まらせた。 予想通りというか何ていうか。志摩子さんの対応ったら、どう見ても例年の二 月十四日、誰かにチョコレートを進呈している女の子のそれとは違う。 「嫌だ、祐巳さん。私だってバレンタインデーくらい知っていてよ」 お上品にコロコロと笑う。ああ、よかった、と祐巳はほっと一息ついた。バレ ンタインデーの説明を一からしなきゃいけなかったら、どうしようかと思った。 「この行事は、そもそも昭和二十一年の二月十四日、進駐軍のバレンタイン少 佐が子供たちにチョコレートを配ったという故事に由来しているのよ」 参考:2004/06/21(月)00時30分38秒