2004/07/09 (金) 02:54:37        [mirai]
 この事件は宮崎の自室がマスコミに公開されてしまったために加熱してしまったと思う。ビデオテープの山の中で宮崎は母胎内に回帰す
る快感を味わっていたとの解釈や昭和という時代の終わりに起こった奇怪な事件だとの解釈もあった。
 しかし極力公平に、犯行当時どうであったかを確認しようとすると、宮崎は(言い方はおかしいが)ごく普通の犯罪者なのである。そし
て真実を隠すために自分を作り上げていったのだろう。死刑判決が出たとき、裁判官はまず判決から述べた。しかしそれでも宮崎は動揺す
るそぶりすら見せなかったという。すでに自分のことまでも他人事になってしまっていたのだろうか。
 死刑を廃止する動きもあるが、それならば最高刑として無期懲役を本当の無期懲役としなければならないだろう。しかし重要なのは犯罪
を起こすにいたるまでの環境ではないだろうか。宮崎の場合もう少し理解者がいて、わがままに育てられていなければこんな事件を起こさ
ずにすんだのかもしれない。私は宮崎被告に死刑判決が出たことは妥当であると考える。
 ただひとつ私が調べきれなかったことは宮崎が本当にあの犯行声明及び告白文を書いたのかという点である。この点だけは宮崎はかたく
なに口を閉ざしている。これを人格が切り替わっていたからだととるか、犯行時冷静な判断と計画性ができていた根拠となってしまうから
語らないだけととるかによって大きくこの事件に対する見方も変わってきてしまう。ここが調べられないのが残念でならない。