2004/07/20 (火) 00:56:24        [mirai]
ムギという少女がいた
背は高いけど細く白い腕が儚げだった
誰も彼女を認識せず
風より淡く遠い視線の縁よぎらせただけ
まばゆい夏の空の下
つらそうな瞳でムギは校庭を横切る
なぜだか僕は予感した
この地球という星に似合っていない
ムギのこと

いつでも僕は眺めていた
いつしかそれは恋心に近く慌てさせた
誰もムギには声をかけず
風より淡く遠い存在だと忘れられた
まばゆい夏が終わる頃
僕にだけ彼女はとても優しい目を向けた
なぜだかとても辛かった
愛してるのにきっと結ばれないとわかったから

鋭い緑の葉先が黄金色に変わり
とても優しい風景に
僕だけひとり悲しくて
夕焼け空を見上げた
ムギが光になったあと・・・

    (-_-)
    (∩∩)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~