ムギという少女がいた 背は高いけど細く白い腕が儚げだった 誰も彼女を認識せず 風より淡く遠い視線の縁よぎらせただけ まばゆい夏の空の下 つらそうな瞳でムギは校庭を横切る なぜだか僕は予感した この地球という星に似合っていない ムギのこと いつでも僕は眺めていた いつしかそれは恋心に近く慌てさせた 誰もムギには声をかけず 風より淡く遠い存在だと忘れられた まばゆい夏が終わる頃 僕にだけ彼女はとても優しい目を向けた なぜだかとても辛かった 愛してるのにきっと結ばれないとわかったから 鋭い緑の葉先が黄金色に変わり とても優しい風景に 僕だけひとり悲しくて 夕焼け空を見上げた ムギが光になったあと・・・ (-_-) (∩∩) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~