2004/07/20 (火) 01:17:57        [mirai]
「さ、触っていいわよ……」
 今にも泣きだしそうな声で真希は言った。
「うん、触るよ」
 和也は緊張した面持ちで両手を前に出した。
 最初に乳首が手のひらに触れた。和也の手のなかで、乳首が膨らんでいくのがわかる。
もちろん感じているのではなく、無理やり触られて、肉体が反応しているだけだろう。
「どうしたの? 乳首が勃ってるよ、真希さん」
「余計なこと……言わないで」
 真希は表情を歪めるが、目の下がほんのりと紅く染まっていく。乳首が勃起したことには、
自分でも気づいているのだろう。
 和也は、真希の乳房を握りしめてみた。左手の親指は根元が腫れあがっているが、
乳房の感触は痛みさえ忘れさせてくれる。
「アウッ……んっ」
 屈辱感からか、あるいは乳房に痛みを感じたのか、真希は眉間に皺を寄せて悩ましげにうめいた。
 指に吸いついてくる肌の感触に、和也も溜め息が出る。
 グイッ、グイッと揉みこんでいくと、透けるように白かった乳房が、少しずつ紅みを帯びていく。
 憧れていた真希の乳房を、粘土遊びみたいにこねまわしていると、和也は得も言われぬ充実感を覚えた。
「そ、そんなに乱暴にしないで……」
 真希が耐えかねたように言った。真希の乳房は、紅く火照っている。
「わかった。もうやめるよ。でも、最後に真希さんの一番大事な場所が見たい。つまり、オマ×コが……」
 和也は目をぎらつかせている。真希は驚くこともなく、あきらめきった顔を和也に向けた。
和也の約束がなんの当てにもならないことは、いやというほど思い知らされている。
「仁藤くん、お願いだから、それだけは許して。そんな恥ずかしい場所は、本当に好きな
人にしか見せたくないの」
 真希は必死に説得しようとしているようだが、和也にはぐさりとくる言葉だった。力ずくで
身体をもてあそぶことはできても、真希の心をつかむことは自分には無理なのだとわかった。
 しかしそうであれば、なおさら真希の肉体に対する執着は強くなる。
「いやだよ。もう、僕は見なくちゃ気がすまない。見せてくれるまで、真希さんを帰さない」
 真希は困惑しきった顔を和也に向けた。和也の表情をうかがいながら、なにかを考えている様子だ。
「ねえ、仁藤くん。後ろを向いて……」