2004/07/20 (火) 01:31:28        [mirai]
「お兄さんのを舐めたら、ここに置いてもらえるのね?」
 おいおい。
 剛一郎は狼狽した。奈々美でもやってくれないことを、こいつはやるというのか?
「あたしたちは腹違いでも兄妹だから、セックスはできないけど、口でするくらいなら神
さまも許してくれると思うの」
 少女は思いつめた表情でそう言うと、手をズボンに伸ばしてきた。後ずさりしようとし
た剛一郎は、足がもつれて尻もちをついた。
「お、おい……」
 チャックがおろされるのを、剛一郎は呆気に取られて見守った。とても現実のこととは
思えなかった。おれは夢を見ているんじゃないだろうか?
 だが下腹をまさぐってくる指の感触は、現実のものだった。ほっそりした指に分身を引
きだされそうになると、羞恥心と罪の意識がこみあげてきた。
 こんなことをしてはいけない。自分たちは同じ父親の血を受け継いだ兄妹かもしれない
のだ。口でするからいい、という理屈は成り立たないのではないか。
 やめろ、こんなことはしなくていいという言葉が、のどまで出かかった。
 だがフェラチオをしてもらいたいという欲望と、本当にやるのだろうかという好奇心が、
言葉を封じた。そうしている間に、ペニスをブリーフから引きだされてしまった。
 分身は恥知らずにも、天を突いて勃ちあがっていた。これ以上大きくなりようがないと
いうほど、張りきっている。
「すごい……大きいのね」
 少女の声を聞いたとたん、理性は麻酔をかけられたように麻痺してしまった。
 ほっそりした指が、猛り勃つ肉棒に添えられた。
 甘い電流のようなものが、分身を走り抜けた。軽く触られただけで、射精してしまいそ
うだった。
 下腹に力を入れて、暴発をこらえた。すると分身がピクンと跳ねて、少女の手を押しあ
げた。
「ねえ、あたしフェラチオって、したことないの」
 少女がペニスを握ったまま、真剣な表情で言った。
「だから上手にできないかもしれないけど、許してね」
 許すも許さないもなかった。柔らかい手のひらに握られているだけで、はじけてしまい
そうだった。
 少女が前かがみになり、下腹部に覆いかぶさってきた。
 ぬるりと湿った感触が、亀頭を包みこんだ。
 剛一郎は手を伸ばして、少女の髪をかきあげた。すぼめた口が、肉棒の先端を咥えこん
でいた。
 チョロチョロと動く舌先が、鈴口に触れてきた。強い電流が走り、剛一郎はがくんと首
を後ろにのけぞらせた。
 気持ちよかった。分身がとろけそうだった。
 剛一郎は犬のように舌を出して喘いだ。
「もっと……奥まで、入れてくれ……」
 少女は目でうなずくと、肉棒をゆっくりと、喉の奥深くまで呑みこんでいった。