書いてみた 2000/11/20 (月) 09:27:46 ◆ ▼ ◇ [mirai] 始まりは唐突だった・・・・
13階建ての建築物と一本の赤い糸が俯いた僕の目元2メートルの所で反転し
それは始まった。
彼女はいつもの赤い服、いつもの赤い靴、いつもの赤い帽子を身に纏い、嬉しそうに
僕の肩を4回叩いた・・・・・・
「元気ないっすね?」 いつものセリフだ・・・日常に溢れているこんな言葉に
僕はもうすっかり嘔吐感以外には感じられなくなっていた・・・・・
「そんな風に見えるか?」
身体中の体液が逆流しそうなくらいの嘔吐感と木槌で殴られた頭の痛みを堪えながら
いつもの通り僕は返事をした。
まったくこの女にはうんざりさせられる・・・・・・夕食の種に誘惑した男に高速道路上
で車から降ろされ、全裸になって親指をたてる売女の様にケツにはバイブレーターが4日
前から挿入されたままだ・・・女のマンコから送信されるバイブレーターの振動と呼吸を
合わせる様に僕はこの女にとっては初体験、僕にとっては4回目の行進を始めた・・・・・
小さな児童公園までの彼女との行進は4回目にして何も変わる事はなかった・・・・・
むしろ児童公園までの腐った歩道に3メートルおきに設置された意味不明な電源ソケット
に挿入され延びている電気コードは、向かい側に見えるサラリーマン、学生、小学生、犬
、コンビニの自動ドアに繋がっているのではないか?という疑いが、同じ口調で同じ言葉
を繰り返す原因となっていた・・・・足に纏わりつく小さな兵隊は行進の邪魔をするわけ
でもなく、ただ身体に似合わない大きなナイフとフォークを持って何かが変化し捕食する
機会がないかと4日前から毎日同じ行動を繰り返していた。
料理店の店主に言うには、
「亜流の流れから、本流への原点回帰と同じように、世の理
は常に私達の後方からやって来るのであって、目が見えるからといって決して真実、現実
を見て生きているわけではないんだよ。私達は常に両の手にある手摺、両の足にある足枷
なしでは生きていけないんだからね・・・」と、訳のわからない事を賛美歌のように
高らかに風潮して廻っていた。
もはや僕が彼女から聞き取れる言葉はなかった。僕の脳は爛れ痴呆の天国状態となっていた。
そして児童公園に着いた僕は4回目の強姦を決行するのであった。