杉は勇退理由について「あらゆる要素が絡み合ってのこと」とした上で、 立ち回りへの体力的不安、時代劇を作るスタッフの減少などを 挙げていたが、次第にヒートアップ。 「ちょっと売れると使ってもらえるから若手の役者は勉強しない」 「テレビはいい加減な時代劇を何十年も作り続け、 ニセモノが本物になってしまった。」 「10年ほど前にある劇場幹部と話し合ったとき、 『(客を呼べれば)一生懸命やらんでいい』と怒鳴られた。 これはお客さんにツバを吐くようなもの」など、 現在の商業演劇への不満を爆発させた。 「正直まじめにやるのがバカらしくなった。これが僕の本音」 と、誰よりも芝居を愛する男として「勇退」を決めた真相を吐露した。