2004/08/02 (月) 21:45:40        [mirai]
「あ、ああッ」
「ね、姉さん……」
 下で正幸の呼ぶ声がした。まるでその時を待っていたかのように、
正幸は自分の手で眼隠しを取りはずした。だが、弟は初美を見ても驚く
ふうでもなく、欲情に眼を血走らせて、若いたくましい肉塊を
そそり立たせて初美を待ち受けるのだった。
「ま、正幸!」
「姉さん……姉さんがいけないんだ。僕はずっと姉さんのことが
好きだったのに、ほかの男と結婚なんかするからだ」
 信じられない弟の言葉だった。弟までけだものたちとグルなのか……。
「あ、あ……」
 初美は言葉が出なかった。実の弟とつながらせるべく、少しずつ
身体をおろされていく。