2004/08/12 (木) 22:05:06        [mirai]
ミグの残量燃料が30秒分、紙一重で墜落を免れた。
時計の針は午後2時近くを指していた。
「不思議と感動は無かった。とにかく亡命の意志を伝えるのにアメリカ人を探そうと
思った」

ベレンコは酸素マスクを外し、地上に降りた。
近づいてきた日本人の男性がカメラを向けた。米国への手土産である最新鋭戦闘機の
重大機密が漏れる-とも思いが頭を過ぎる。
腰からピストルを抜き空似向けて1発撃った。
男性が自ら抜き取ったフィルムを受け取った。