2004/08/14 (土) 01:17:43        [mirai]
 お姉さまはもう何も言わず、そして何も命じなかった。けれど再び言葉に出
すことは無かったけれど、お姉さまの目が(脱げないの?)と言っている。そ
の視線に挑発されるかのように、志摩子はショーツも脱ぎ、一糸纏わぬ姿になった。
 胸元も。下腹部の茂みも、志摩子はその総てを隠さなかった。お姉さまがそ
れを望まないような気がしたからだ。
「きゃっ!」
 そうした志摩子に間髪入れず、お姉さまはベッドに押し倒す。
「……!」
 お姉さまは何も言わずに、志摩子の胸に、腰に、下腹部に、愛撫の手を這わせて
くる。豹のような目をしたお姉さまが触れてくる行為総てが、感受性のボリュームを最
大値まで開いたかのように、鋭く強く、そして重たく志摩子に響いてくる。その強烈な
刺激に、志摩子はひとつひとつ翻弄されるかのように、
身を捩じるばかりだった。