「主人公たちの苦悩や葛藤がまったく伝わってこない」きみの色 tomatoさんの映画レビュー(感想・評価) - 映画.com https://eiga.com/movie/98520/review/04208919/ まず、タイトルにもなっている、主人公の「人の色が見える」という能力は、一体何だったのだろうか? 主人公のトツ子は、その能力のことを秘密にしているが、それで悩んでいるような様子はなく、 その能力が、生活に役立ったり、支障をきたしたりすることもない。 トツ子だけでなく、バンド仲間の3人は、それぞれに秘密を抱えているのだが、3人が自分の秘密を打ち明ける場面では、 他の2人の秘密は現実的なのに、トツ子の秘密だけは何ともファンタジックで、そのギャップに違和感を覚えてしまった。 トツ子の能力のお陰で、何か問題が解決したり、物語が大きく動くような展開もなく、 どうしてわざわざこのような設定を導入したのか、最後までよく分からなかった。