2025/10/24 (金) 15:26:11        [misao]
事は独り断(さだ)むべからず、必ず衆(もろもろ)と論(あげつら)ふべし。

高市早苗は所信表明演説の結びに示した言葉だが
これは聖徳太子が飛鳥時代に説いた17条憲法
最後の17条の言葉より説明したものです。

現代文に訳すると

重大なことがらはひとりで決定してはならない。かならず多くの人びととともに論議すべきである。

となります。

この17条には続きがあり

ただ大事をあげつらはんにおよびては、
もしあやまち有らんことをうたがふ。
ゆえにともろとも(衆)ともに相弁わきまふるときは、ことすなわちことをう。

現代文に訳すると

物事は独断で行ってはならない。
必ず皆で適切に議論しなくてはならない。
(とはいえ)些細な案件に関しては必ずしも皆で議論する必要は無いが、
重大な案件については判断に過失・誤りが無いか疑い、
慎重にならなくてはいけないので、皆で議論する必要があるし、
そうしていれば(自ずと)道理に適った結論を得ることができる。

という文をもって所信表明演説の結びとしました。

奈良というかつての日本の古都(約1300年前)平城京出身の彼女が

平城京より更に古の飛鳥の都で1400年前に示された
聖徳太子(33代天皇である女帝推古天皇の摂政)の
17条憲法という古い憲法(604年 今から1421年前)の引用は
冒頭に彼女が話した「日本と日本人の底力を信じてやまない者」という言葉とともに
彼女の覚悟と彼女を選択した日本という国の今後の在り方が国際社会に
響かせるきっかけとなる物であったのではないだろうか