2026/04/06 (月) 20:11:20 ◆ ▼ ◇ [misao]生きていた時の悩みや後悔。そんな「業」が深かった者たちの魂がさまよう
空間。何時とも何処とも知れない場所で、目覚めるはずのない者たちが目覚
めはじめる。誰かが長い眠りから呼び起こしたようである。
ジャンヌ・ダルクは明智光秀と、マリー・アントワネットはビリー・ザ・キッ
ドとそれぞれ出会う。目が覚めた偉人たちは互いにやり取りをする中で自分
たちが既に死んで、ゴーストになっていることに気づく。それから彼らは他
にもいる浮遊霊から「現世に戻った者がいるらしいこと、どうやら誰かに呼
ばれているらしいこと、そしてそれには歌が関係しているらしい」というこ
とを聞き出す。
声を聴いて戦ったものの、敵に捕まり異端審問で火あぶりに処されたジャン
ヌ。力ある者が勝つ時代、御館様を本能寺で殺すも、力無く討たれた光秀、
王・国・民のため心を痛めたのに、悪者として処刑されたマリー、親友のパッ
ト・ギャレットとともに悪人から盗む正義の泥棒をしていたが、のちに保安
官として本物の正義となった親友に銃殺されたビリー。彼らはみな、「業」
ある魂であった。
一方、ドラキュラと ロスヴァイセも邂逅を果たしていた。架空の人物であ
る怪人たちもまた、何者かにまるで亡霊(ゴースト)かのように呼ばれ、現
実世界へ具現化されようとしているらしいことを知る。彼らは人間の幻想が
形をなした存在であり、時代を経て語り継がれるうちに解釈も自在に変化す
るような、人間の印象に束縛された存在である。しかしそんな彼らにも不変
の「業」があった。父を止められず、姉ブリュンヒルデを救えなかった後悔
を抱くロスヴァイセ。血に対する渇望が抑えられないドラキュラ。
ゴーストとなった偉人・怪人たちは、誰かに呼ばれ現世・現実世界へ向かっ
て飛び立っていく。それぞれに業を背負った魂たち、すなわち業魂。その業
魂が歌い戦うステージ、ゴーストコンサートがこうして開幕するーー[7]。