「うんとこしょどっこいしょ」 それでもカブは抜けません。 「ジジイ、なんてテクで走りやがる!」 お爺さんのカブの空冷式4ストローク単気筒エンジンは唸りを上げ、 原付とは思えない速度で夜の首都高を駆け抜けます。 それは後に走り屋達に語り継がれる伝説のほんの幕開けに過ぎませんでした。